こたつは掛け布団が邪魔・圧迫感があって部屋が狭く見える、オフシーズンの収納スペースがないなどの理由で、代わりにホットカーペットを利用している家庭も多いと思います。
我が家もこたつを置くと部屋が狭くなってしまうのでホットカーペットを購入しました
こたつに比べてメリットも多いホットカーペットですが、電気代が高いと見聞きする事もあります。
節電も考慮したい私としては、電気代が高すぎては利用するのをためらってしまうので、ホットカーペットの電気代がいくらになるのか計算してみました。
ホットカーペットの購入を検討しているけど電気代が気になる!という場合は参考にしてみて下さいね。
ホットカーペットにかかる電気代を計算にあたっての基本条件
ホットカーペットの電気代を計算するにあたっての算出条件
ホットカーペットの電気代を計算するための算出条件は下記の通りとします。
電気料金
- 電気料金:1kWh=27円(税込)
※新電力料金目安単価
使用条件
- 1日8時間使用
- 暖房期間150日(11月~3月)
ホットカーペットの仕様
ホットカーペットの仕様は我が家で使用している、2畳相当の山善のホットカーペット(型番:KU-S204)の仕様を利用しました。
型式 KU-S204 (中略) 温度調節 強 中 表面温度 約45℃ 約38℃ 電気代(1時間あたり) 約9.0円 約6.0円 ●表面温度…室温20℃、たたみの上に広げて熱電対温度計にて測定した値です。
(測定部に発泡スチロールを置き、その上に荷重をかけた状態)
●電気代…室温15℃、たたみの上に広げて5時間運転したときの平均消費電力量を1kWh=27円で算出した値
です。 ※「新電力料金目安単価」
●実際に使用されるときは室温、床面など部屋の構造や使用環境によって値は変化します。
●製品品質向上のため、予告なく仕様変更する場合があります。
※上記測定値は当社指定のカーペットカバーを使用したときの値です。引用:取扱説明書ダウンロード | YAMAZEN BOOK(ホットカーペット「KU-S204」取扱説明書)
ホットカーペットにかかる電気代を計算
ホットカーペットの仕様に記載の「1時間あたりの電気代」を使って、強・中それぞれの強さでホットカーペットを使用した場合の電気代を計算していきたいと思います。
温度調節(強)の場合のホットカーペットの電気代
1時間あたりの電気代
- 約9.0円
1日あたりの電気代
9.0円×8h=72円
1か月(30日)あたりの電気代
72円×30日=2160円
暖房期間150日の電気代
72円×150日=10800円
温度調節(中)の場合のホットカーペットの電気代
1時間あたりの電気代
- 約6.0円
1日あたりの電気代
6.0円×8h=48円
1か月(30日)あたりの電気代
48円×30日=1440円
暖房期間150日の電気代
48円×150日=7200円
ホットカーペットと他の暖房器具の電気代比較
別記事でエアコンとこたつの電気代を計算しているので比較してみました。
エアコンの電気代として比較しているのは「計算上の我が家のエアコン電気代」で1時間約11.5円。こたつは石英管ヒーターの場合の電気代で1時間約4.9円(強)・約1.9円(弱)です。
1時間 | 1日(8時間) | 1か月(30日) | 暖房期間150日 | |
エアコン | 11.5円 | 92円 | 2760円 | 13800円 |
ホットカーペット(強) | 9円 | 72円 | 2160円 | 10800円 |
ホットカーペット(中) | 6円 | 48円 | 1440円 | 7200円 |
こたつ(強) | 4.9円 | 39.2円 | 1176円 | 5880円 |
こたつ(弱) | 1.9円 | 15.2円 | 456円 | 2280円 |
「強」の場合でもこたつの電気代はエアコンの電気代と比べて6割以下ですが、ホットカーペットの電気代は「強」で使用するとエアコンの電気代の約8割ほどかかっているという結果でした。
低温やけどなどの心配もあるため温度調節が「強」のまま連続使用することは少ないと思いますが、「中」でもエアコンの電気代の半分にならないことを考えると、電気代は高いほうなのかなと思いました。
ホットカーペットの電気代を節約するためには
電気代が高めとはいえ、こたつと違い床に敷いているだけなので邪魔にならず、オフシーズン中の収納場所もコンパクトで済むので使用している(したい)家庭も多いと思います。
ホットカーペットの電気代を少しでも節約する方法を紹介しますので参考にしてみて下さいね。
温度調節はなるべく弱いモードで使用する
ホットカーペットに仕様に記載がなかったため電気代の計算はしていませんが、計算に使用したホットカーペットの温度調節にも「弱」があります。
「中」は「強」の電気代の3分の2ほどなので、「弱」にすることで「中」の3分の2の電気代になると仮定して計算すると…
- 1時間:約4.2円
- 1日(8時間):約33.6
- 1か月(30日):約1008円
- 暖房期間(150日):約5040円
1か月あたり約1000円まで電気代が抑えられる計算になりました。
通電部分は小さい範囲になるように使用する
ソファの足元だけで使用するなどホットカーペットの面積が小さくても問題ない場合は、2畳よりも1畳用を使用すると電気代が安く済むので、ホットカーペットに関しては「大は小を兼ねる」と必要以上に大きい畳数を購入しない方が良さそうです。
また2畳以上など大きいサイズのホットカーペットは全面・片面の切り替えが出来るものが多いですよね。
自分一人しかいない時など、片面分のスペースが温かければOKな場合は片面のみ温めるようにすれば、ホットカーペットの通電部分が半分になり消費電力量が半分、電気代も半分になりますよ。
先ほど出した電気代が半分になるとすると…
温度調節(強)の場合
- 1日の電気代:36円
- 1か月(30日)の電気代:1080円
- 暖房期間(150日)の電気代:5400円
温度調節(中)の場合
- 1日の電気代:24円
- 1か月(30日)の電気代:720円
- 暖房期間(150日)の電気代:3600円
全面使用の電気代と比べて「電気代が高い!」との印象を持たないレベルではないでしょうか。先ほど仮定で計算した「弱」の場合だと、1か月の電気代は約500円となるのでこたつの電気代にかなり近くなりますよ。
熱を逃がさない工夫をする
ホットカーペットをフローリングに敷いている場合、床からの冷気でホットカーペットが冷やされてしまったり、ホットカーペットの熱が床へ逃げてしまいます。
床とホットカーペットの間に断熱シートを敷いて熱が逃げるのを防ぐと、効率よく温めることが出来るので電気代の節約が期待できますよ。
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また、床材によってはホットカーペットの熱で床が変色・変形することもあるので、そういったことを防ぐためにも熱を床に伝えにくくする断熱シートはおすすめです。
ホットカーペットの電気代まとめ
ホットカーペットの電気代はカーペットや通電面の大きさ・温度調節の強弱などだけでも電気代にかなり差がある印象です。
気にしないで使ってしまうとエアコンの電気代と大差ない電気代になってしまいますが、上手く調節すればこたつに近い電気代におさえることが出来そうです。