今まで使っていた白熱電球が切れ、LED電球に交換している家庭も多いと思います。でも、どのメーカーのLED電球を選んだ方が良いのか悩みますよね。
我が家では価格重視で購入したLED電球が3年未満で切れてしまい、安かろう悪かろうで失敗したことも…。※問題なく使えているものもあります。
現在では大手メーカーのLED電球でも1つ1000円を切っていて買いやすくなっているので、大手メーカーを選ぶ方が安心感があると思います。
この記事では購入前にチェックした方が良いこと・大手のLED電球の比較などをまとめたので、LED電球の購入を検討している場合は参考にしてみて下さいね。
LED電球を購入する前にチェックしたいこと
白熱電球は明るさ(ワット(W)数)と口金のサイズを目安に購入していたと思いますが、LED電球は他にも「使用予定の器具に対応しているか」「色」「配光角度」など考慮すべき点がいくつかあります。
特に照明器具にあったLED電球を選ばないとトラブルが起こる可能性もあるので注意が必要です。
詳細は長くなってしまうので、詳しく記載している別記事を確認して下さい。
LED電球の比較内容
各メーカーが扱っているLED電球の明るさ・配光角度・色・使用できる器具など、LED電球を購入する際に確認する項目を比較します。
まず項目の詳細を説明しますので「比較内容の詳細は必要ない。各メーカーの比較だけ確認したい!」という場合は下記のリンクからジャンプして下さい。
光の明るさ
LEDの明るさの単位は『lm(ルーメン)』と呼ばれる単位で表されています。
聞きなれない単位で分かりにくいですが、パッケージに『何ワット相当』等と書いてあるので現在使っている白熱電球のワット数に相当するものを購入すると良いですよ。
白熱電球 | LED電球 |
60W形 | 810lm以上 |
40W形 | 485lm以上 |
30W形 | 325lm以上 |
20W形 | 170lm以上 |
※基準が「○○lm以上」となっているのでメーカーによってワット相当の明るさはまちまちです。
配光角度(光が拡がる角度)
LED電球は白熱電球と違い光の拡がりが商品により異なるので注意が必要です。
出始めの頃のLED電球は配光角度が狭く、交換すると白熱電球よりも薄暗いと感じることもありましたが、現在は改良され光が広がるタイプのLED電球もたくさん出ているので用途によって選ぶようにしたいです。
主なLED電球の配光タイプ
- 配光角度約120度。従来の「下方向タイプ」
→間接照明などスポットライトの様に照らしたい場合など - 配光角度約180度「広配光タイプ」
→壁や天井に対して垂直に取り付けるタイプの器具なら部屋全体を十分に照らすことが可能 - 配光角度約300度「全方向タイプ」
→白熱電球と同等の配光角度で全方向を照らすことが可能。取付方向が横・斜めの器具やより明るい印象に照らしたい場合など
LED電球の色
白熱電球はオレンジがかった色のみでしたが、LED電球は「電球色」「昼光色」「昼白色」と色を選ぶことが可能です。
また、調光機能付きの器具を利用することで同じ照明で色を変えることも可能になりますよ。
※その代わりLED電球は「調光器対応タイプ」を選ぶ必要があります。
- 電球色…白熱電球のようなオレンジがかった暖色の光
→温かみがある印象になるのでリビングなどに向いている
→服など色味を見る部屋や、文字を読み書きするような部屋には向いていない - 昼光色…蛍光灯のような青みがかった白い光
→勉強部屋・書斎など文字を読み書きしたり、細かい作業をするような部屋に向いている
→明るすぎると目が疲れる原因になることがある - 昼白色…太陽光に近い自然な色と言われ、上記2色の中間色
→自然に近い色なので、どんな部屋にも合う
使用できる器具
白熱電球はお風呂場などの密閉された照明器具でもワット数が合えば使えましたが、LED電球は使用する器具によって使用可能か確認し器具に合ったLED電球を選ぶ必要があります。
使用器具に対応していないLED電球を使うと、器具の故障や電球の寿命が短くなるなどのトラブルが起こる可能性が高くなるため注意が必要です。
主な照明器具の種類
- 密閉型器具対応
→浴室・洗面所などの密閉された照明器具 - 調光器対応
→明るさの調整が可能な調光機能付き照明器具 - 断熱材施工器具対応
→断熱材を使用した住宅に取り付けられた照明器具
※日本照明工業会の基準に対応した「Sマーク」と言われる表示が付いている
各メーカーのLED電球比較
我が家では大手メーカー以外の安いLED電球を購入して失敗した経験があるので、こちらの記事では各ショッピングサイトで人気の「パナソニック」「アイリスオーヤマ」の2社でLED電球の比較をしていきたいと思います。
パナソニックのLED電球
60W相当のLED電球
※1:別型番で対応電球あり
40W相当のLED電球
※1:別型番で対応電球あり
パナソニックのLED電球は各配光角度・色が比較的まんべんなく揃っている印象です。
色に関しては、広配光・全方向タイプは上記3色の他に「温白色」という電球色と昼白色の間の色もあります。電球色ほどオレンジっぽくなってほしくないけど、白い色じゃない方がいいという場合はチェックしてみて下さいね。
アイリスオーヤマのLED電球
60W相当のLED電球
※1:別型番で対応電球あり
40W相当のLED電球
※1:別型番で対応電球あり
アイリスオーヤマは下方向タイプのLED電球は扱っていませんが、広配光・全方向タイプはパナソニックのLED電球よりも配光角度が広くなっています。
各メーカーのLED電球まとめ
電球の明るさ
各メーカーLED電球の明るさは「電球60W相当=810lm」「電球40W相当=485lm」と同じでした。よって、明るさを気にしてメーカーを選ぶ必要はなさそうです。
配光角度
下方向タイプは需要が少ないのかアイリスオーヤマでは取り扱いがありませんでした(※2020年11月現在)。
下方向タイプはないものの、アイリスオーヤマはパナソニックに比べて広配光・全方向ともに照らす角度が約30度広いので、より全体を照らしたい場合はアイリスオーヤマのLED電球を選ぶのが良さそうですね。
LED電球の色
パナソニックは下方向の昼白色の取り扱いがありませんが、広配光・全方向は「電球色」「温白色」「昼光色」「昼白色」の4色展開となっています。
特に、アイリスオーヤマのLED電球にはない「温白色」は電球色ほどオレンジが強くないものの、柔らかい暖色なのでリビングなど温かみのある照明にしたい場合に丁度良さそうです。
電気代
配光角度 | 下方向 | 広配光 | 全方向 | |||||||
色 | 電球色 | 昼光色 | 昼白色 | 電球色 | 昼光色 | 昼白色 | 電球色 | 昼光色 | 昼白色 | |
パナソニック | 60W 相当 | 7.2W | 6.9W | ― | 7.3W | 7.0W | 7.0W | 7.3W | 7.1W | 7.1W |
40W 相当 | 4.4W | 4.1W | ― | 4.4W | 4.2W | 4.2W | 4.7W | 4.4W | 4.4W | |
アイリスオーヤマ | 60W 相当 | ― | ― | ― | 6.9W | 6.9W | 6.9W | 7.6W | 7.3W | 7.3W |
40W 相当 | ― | ― | ― | 4.9W | 4.4W | 4.4W | 4.6W | 4.4W | 4.4W |
ワット数が大きい方が電気代は高くなることになりますが、1Wも差がないので電気代として気になるほどではなさそうです。
また、本体価格も楽天やAmazonではさほど差があるわけではないようなので、特にメーカーにこだわらないのであれば、明るさ・色など利用したい条件に見合ったLED電球を価格が安いお店を探して購入するのが良さそうですよ。
各ショッピングサイトで比較して安いLED電球を探してみて下さいね。