わが家の年賀状は毎年自宅印刷でしたが、結婚式翌年の結婚報告年賀状を作成する時に、ふと疑問が…。
写真は自宅プリントよりもネット注文の方が安かったけど、写真を使った写真年賀状もネット注文の方が安いのかな?
そこで写真年賀状の自宅印刷にかかる金額と、ネット注文の料金を調べて比較してみました。
結果は思った以上にコスト差が少なく、総合的なコスパを考えるとネット注文を選ぶ人が多くなりそうな結果でした。
年賀状の自宅印刷のコスパが気になる、年賀状作成に自宅印刷とネット注文どちらが良いか悩んでいる場合など、ぜひ記事を参考にしてみて下さいね。
ネット注文時の写真年賀状の種類について
まず、写真年賀状についてですが「写真タイプ」と「印刷タイプ」の2種類があります。
写真タイプとは?
写真を使用したデザイン面と年賀はがきを貼り合わせて仕上げるのが「写真タイプ」です。
デザイン面は店舗によっては昔ながらの写真印刷の製法を取っているため、写真そのものの品質となります。また、年賀状自体に厚みが出て高級感があります。
その代わり年賀状1枚当たりにかかる金額は、印刷タイプよりも高めに設定されているお店が多いです。
自宅印刷で貼り合わせるのはハードルが高いため、写真タイプの自宅印刷の金額は写真用紙の年賀状で作成した場合として計算しています。
印刷タイプとは?
年賀はがきにデザインを直接印刷して作成する方法が「印刷タイプ」で、自宅で写真入りの年賀状を印刷する場合はこちらの方法となります。
高品質・高級感の面では写真タイプとの差が大きいですが、年賀状1枚当たりの価格を抑えられるというメリットがあります。
年賀はがきをインクジェット用にすることで、普通紙よりも鮮やかに仕上げることが出来ます。
仕上がりの良いインクジェット紙でも年賀はがきの料金は普通紙と変わらないので、利用している人も多いのではないでしょうか。
自宅で写真年賀状30枚を印刷するのに必要なもの・金額
※自宅で年賀状印刷を検討している時点でプリンターはすでに持っているものと考え、プリンター本体は年賀状の自宅印刷のコストには含んでいません。
年賀はがき代
※年賀はがきの金額は2023年度用年賀状の金額です。
写真タイプ
インクジェット写真用:73円/枚
※インクジェット写真用は写真の様な光沢のあるツルっとした紙質で、染料系インクジェットプリンター専用です。
73円×30枚=2190円
印刷タイプ
インクジェット紙:63円/枚
※普通紙の年賀はがきも金額は同じです。
63円×50枚=1890円
年賀状作成ソフト代
年賀状作成ソフトは名前の通り年賀状作成に特化し、宛名面からデザイン面の作成まで効率よく作業が出来るソフトです。
PCが苦手でも年賀状が作りやすいと思いますので、自宅での年賀状作成を考えている場合は年賀状作成ソフトを購入するのがおすすめです。
私が20年近く使っていて使い慣れているため、わが家では「筆まめ」を利用しています↓↓
SHOP 筆まめ
パソコンのOSが対応しない・使いたい機能が搭載された等がなければ、毎年購入する必要もなく長く使うことが出来ますよ。
6490円÷10年=649円(税込)/年
※筆まめを10年間使用する場合。
『筆まめ』ってどんなソフト?
2020年で30周年を迎え、販売本数21年連続1位(株式会社BCN調べ:1999年~2019年)を獲得している人気の年賀状作成ソフト。
PCが苦手・年賀状作成ソフトが初めてでも、必要な機能を絞り操作手順を分かりやすくした「はじめてモード」が搭載されているため安心です。
白紙から自分の好きな写真や画像などを使いオリジナルデザインも作れるため、初心者から上級者まで使うことが出来ます。
宛名面は1度送り先の名前・住所を登録してしまえば、翌年からは年賀状を出す相手を選んで宛名印刷をするだけなので簡単です。
また、年賀状を出した・出さなかった・喪中だった、年賀状をくれた人などのリストも作成・保存が出来るため、年賀状送付の管理がしやすいですよ。
翌年からは年賀状素材集を購入すれば簡単に作成可能!
自分でデザインを描いたり、フリー素材と言われる自由に使える画像を探して作成すればデザイン代はかかりません。
ただ、フリー素材は「フリー素材を提供しているサイトを探す→気に入るデザインを探す」を、気に入ったデザインが見つかるまで繰り返さないといけません。
コストよりも労力・時間をかけたくない・PC操作に自信がない場合は、豊富なデザインをまとめて見られる素材集を購入するのがおすすめです。
印刷(インク)代
国内の家庭プリンターのシェアはエプソンとキャノンで80%以上らしいので、年賀状にかかるインク代はエプソンとキャノンで調べることにしました。
インク代合計の結果をすぐ見る 結果にジャンプ
宛名面の印刷(インク)代
キャノンはHPに年賀状の宛名面にかかるコストについて「約1.1円」とあったので、そちらの金額をそのまま使用したいと思います。
エプソンは年賀状のコストについて記載が見当たりませんでした。
宛名面に関しては印刷部分が少量なため、金額はキャノンと大差ないと考えキャノンの金額で計算していきたいと思います。
1.1円×50枚=33円
デザイン面の印刷(インク)代の算出方法について
デザイン面のインク代はインク本体の金額が店舗で異なる、年賀状デザインによってインク使用量が異なるなど条件によってコストが変わってきます。
どのように算出しようか迷ったため、ひとまず家電量販店の店員さんに聞いてみました。
年賀状を作るのにネット注文も安いところが多いので、自宅で作るのとどちらがコストがかからないのか気になって…
自宅で年賀状を作る時のコストが知りたいのですが、目安になる金額が分かるようなカタログとかありますか?
写真を使った年賀状なら、カタログに載っている【L版写真にかかるプリントコスト】とほとんど変わらないと思いますよ
上記の回答をもらいましたが、年賀状は挨拶文部分が白背景など全面写真ではない場合も多く、本当に写真とほとんど変わらないコストになるのかモヤモヤ。
もう少し調べてみると、家電量販店のJoshinが『インクが無くなるまでに年賀状を何枚印刷できるか』という実験をしてくれていました!
純正インク比較対決※2017年モデル
メーカー エプソン キャノン ブラザー 使用機種 Colorio
EP-879AWPIXUS
TS8030PRIVIO
DCP-J968N使用インク KUI-6CL-L
(増量)BCI-371XL
+370XL/6MP
(大容量)LC211-4PK L版プリント
1枚あたりのコスト
(税込)*122.7円 17.5円 20.5円 インクが無くなるまで
に印刷できた枚数384枚 494枚 162枚 *1:メーカー調べ
※金額は2021年時点の税率10%の税込金額に計算し直して記載しています印刷条件
- 用紙種類:インクジェットはがき
- 印刷品質:標準
- 新品の純正インク使用
- 全機種クリーニングとノズルチェックパターンの印刷を1回づつ実施
印刷した年賀状デザイン
参考:Joshin webショップ「純正インク比較対決 年賀状の印刷で比べてみた!」https://joshinweb.jp/peripheral/pibattle.html
上記の実験で使用しているインクのメーカー公式オンラインショップ価格(税込)は次の通りでした(2021年12月時点)。
- エプソン(KUI-6CL-L 増量):8063円
- キャノン(BCI-371XL+370XL/6MP 大容量):8140円
このインク価格を実験内の「インクが無くなるまでに印刷できた枚数」で割って、1枚あたりにかかったコストを計算してみると。
- エプソン:8063円÷384枚=約21円/枚
- キャノン:8140円÷494枚=約16.5円/枚
「メーカー調べのL版写真1枚あたりのコスト」と「実験内の1枚あたりにかかったコスト」の差は、下記の通りでした。
- エプソン:22.7円-約21円=約1.7円
- キャノン:17.5円-約16.5円=約1円
差額は各メーカーともに約1~2円ほどなので、店員さんの言うように『L版写真にかかるコスト≒年賀状にかかるコスト』と考えて問題なさそうです。
デザイン面の印刷(インク)代
カタログ記載の『L版写真1枚あたりのコスト』を、デザイン面のインク代と考えて計算していきます。
インク代の参考にする機種は、2021年12月時点の家電量販店やAmazonなどの売れ筋(人気)ランキングをいくつか見て下記に決めました。
エプソン「Colorio EW-452A」
- L版写真1枚あたり:約28.3円
※カタログ参考 - 約28.3円×30枚=約849円
エプソン「Colorio EW-452A」
- L版写真1枚あたり:約28.3円
※カタログ参考 - 約28.3円×30枚=約849円
印刷(インク)代の合計
各メーカーのインク代の合計は以下の通りでした。
エプソン
- 宛名:33円+デザイン面:約849円=約882円
キャノン
- 宛名:33円+デザイン面:約954円=約987円
プリンターインクは予備を準備しておこう!
年賀状の印刷枚数やインクの使用量が多いデザインかどうかにもよりますが、予備のインクを準備しておくのがベストです。
また、普段からプリンターを使っている場合はインクが使える状態だと思いますが、ほとんどプリンターを使っていない場合は、インクが固まっている場合があるので注意が必要ですよ!
写真年賀状30枚を自宅印刷した場合の合計金額
年賀状を自宅印刷する場合にかかる各金額がやっと出揃ったので、合計金額を出していきます。
写真タイプの場合の合計金額
エプソンの場合
- 年賀はがき代:2190円
- 年賀状作成ソフト:649円/年
- デザイン・素材集:約500円
- 印刷(インク)代:約882円
キャノンの場合
- 年賀はがき代:2190円
- 年賀状作成ソフト:649円/年
- デザイン・素材集:約500円
- 印刷(インク)代:約987円
印刷タイプの場合の合計金額
エプソンの場合
- 年賀はがき代:1890円
- 年賀状作成ソフト:649円/年
- デザイン・素材集:約500円
- 印刷(インク)代:約882円
キャノンの場合
- 年賀はがき代:1890円
- 年賀状作成ソフト:649円/年
- デザイン・素材集:約500円
- 印刷(インク)代:約987円
写真年賀状30枚をネット注文した場合の合計金額
年賀状のネット注文店はたくさんある上、注文時期により早期割引を行っているお店が多いです。
時期により金額が変わってしまうと比較出来ないため、注文時期ではなく注文枚数での割引を行っている「ウェブポ」の金額を、ネット注文の金額としました。
「ウェブポ」は富士フィルムグループの年賀状印刷サービスです↓
注文合計金額に含むのは、年賀状30枚分の「デザイン面の料金+宛名印刷代+配送料+はがき代」です。
ウェブポで年賀状を30枚注文した場合の料金
※2022年度年賀状の場合
- 基本料:なし
- 印刷料※大口割引10枚以上10%引きの金額:
写真タイプ:2970円(99円/枚)
印刷タイプ:2130円(71円/枚) - 宛名印刷:無料
- 送料:注文枚数10枚以上は無料
- 年賀はがき代:1890円
写真年賀状の自宅印刷とネット注文のコスト比較
写真タイプのコスト比較
エプソンの場合
自宅印刷
- 素材集あり:約4221円
- 素材集なし:約3721円
ネット注文
- 4860円
キャノンの場合
自宅印刷
- 素材集あり:約4326円
- 素材集なし:約3826円
ネット注文
- 4860円
印刷タイプのコスト比較
エプソンの場合
自宅印刷
- 素材集あり:約3921円
- 素材集なし:約3421円
ネット注文
- 4020円
キャノンの場合
自宅印刷
- 素材集あり:約4026円
- 素材集なし:約3526円
ネット注文
- 4020円
自宅印刷とネット注文をメリット・デメリットで比較
自宅印刷のメリット・デメリット
安いお店でインクを買う、インク使用量が少なくて済むデザインを選ぶなどの工夫で、もっとコストを抑えられる可能性があります。
また、急な枚数変更や追加印刷もすぐ出来るなど、自由度が高いのもメリットの1つですね。
印刷をしたらデザインが見切れていた、宛名面がズレていた、印刷向きを間違えた、インクが途中で切れた・かすれた等々。
ちゃんと試し印刷をした上で本番も様子を見ていないと、何枚も年賀はがきが無駄になることもあるので注意が必要です。
ミスをした分コストがかさむ、コスト優先で白っぽいデザインにすると寂しい印象になるなどもデメリットですね。
私も1枚も失敗しなかった・トラブルがなかったという年はほとんどありません…
ネット注文のメリット・デメリット
無料配布のデザインに比べデザインのクオリティが高く、種類も多いため、気に入るデザインを見つけやすいと思います。
また、デザインを選んでしまえば、後は手順に従って必要事項を入力するだけの場合が多く、自宅印刷に比べて短時間で作業を終えられますよ。
ネット注文のデメリットは正直あまり思いつきませんでした。
上記で上げている点も、選ぶお店によってなので定額のお店を選ぶなどすれば解決出来ますよ。
また、急に必要になることを見越して少し多めに注文する人が多いと思いますので、その点もあまり不便には感じないのではないでしょうか。
まとめ:自宅印刷とネット注文の金額を比較してみて
当記事の比較条件下では、通常の年賀状の自宅印刷である「印刷タイプ」の場合、30枚でネット注文との差額は約30~600円とわずかでした。
写真タイプでも約1000円しか変わらないため、手間や時間を考えるとネット注文の方がコストパフォーマンスが高そうだなと感じました。
年賀状作成にあまり労力を割けない・時間を取れない場合は「ネット注文」がおすすめです。
妹も子供が出来てからは自宅印刷をしている余裕がなく、ネット注文に切り替えていましたが、とても楽になったようですよ
それぞれの生活スタイル・時間・PCスキルなどの条件によって、どちらがコストパフォーマンスが高いかは異なると思いますので、自分に合った方法で年賀状印刷を検討してみて下さいね。