休みの日はサッと食べて出掛けられるよう食パンで簡単に食事を済せたいけど、食材はまとめ買い派で食パンのためだけに買い物に行くのが面倒…。
そこで前々から気になっていたホームベーカリーの購入を検討しようかと思っていたら、タイミングを計ったかのように「今なら初登場記念の特別価格!」とTVで紹介(販売)していたのが『シロカ(Siroca)のおうちベーカリー SB-1D151』でした。
ホームベーカリーの食パンを食べ比べしているサイトや口コミを参考に検討したところ、個人的には求める機能などに問題がなかったため、初のホームベーカリーはシロカ(Siroca)の『おうちベーカリー SB-1D151』を購入することに!
多機能ではないものの価格が控えめで最低限欲しい機能は備わっているし、思っていたより美味しく焼けるので、買って正解でした!
何回か使ってみた感想・使っていて気になる点などをレビューしているので、購入を検討している人は参考にしてみて下さいね。
おうちベーカリー SB-1D151を実際に使ってみた感想
「日テレポシュレ(楽天市場店)」で購入。『お届け予定日:注文後3日~10日』で金曜の15時過ぎに注文し、9日後の日曜日に届きました。
本体(パンケース込)の他に、左上からヨーグルト専用容器・計量カップ・計量スプーン・羽根取り棒・パン羽根・取扱説明書・オリジナルレシピがセットで付いてきました。
思っていたよりもコンパクトでブラウンの色味も「家電」感がなく、なかなかいい感じです。
中はこんな感じでパンケースのみのシンプルな作りになっています。
siroca おうちベーカリー SB-1D151 のスペックと特徴
仕様
品名(型番) おうちベーカリー(SB-1D151) 電源 交流 100 V、50/60 Hz 消費電力 500 W 質量(約) 3.6 kg(パンケース含む) 外形寸法(約) 幅 23.2 cm × 奥行 29.5 cm × 高さ 25.3 cm 電源コードの長さ(約) 1.4 m 電気料金の目安 食パン:約5円 もち:約6円
1kWh あたり27円で計算付属品 計量カップ、計量スプーン、パンケース、
パン羽根、羽根取り棒、ヨーグルト専用容器、
オリジナルレシピ原産国 中国 性能・機能
タイマー 13時間まで
メニュー
食パン/アレンジ食パン/早焼きパン/糖質オフパン/フランスパン風/全粒粉パン/米粉パン(グルテンなし)/天然酵母生種おこし/天然酵母パン生地/天然酵母パン/こねる/発酵/焼く/パン生地/ピザ生地/もちつき/ケーキ/ヨーグルト/さらさら甘酒/つぶつぶ甘酒セット内容
本体、計量カップ、計量スプーン、パンケース、パン羽根、羽根取り棒、 ヨーグルト専用容器、オリジナルレシピ、取扱説明書(保証書)メーカー希望小売価格 16,000円(税抜)
※ 製品のスペックは発売当時のものです。製品改良・改善のために仕様を変更している場合がございますので予めご了承ください。
1斤タイプで本体サイズがコンパクト
シロカには1・1.5・2斤の食パンが焼けるホームベーカリーもありますが『おうちベーカリー SB-1D151』は1斤が焼けるサイズになっています。
その分、本体サイズもコンパクトに作られていて、3.5合炊きの炊飯器と並べても特別大きいと感じませんでした。
家族の人数が多い・食べ盛りの子供がいる場合は1斤では足りないかもしれませんが、我が家は夫婦2人暮らしなので1斤焼ければ十分でした。
ホームベーカリーは大きいイメージがありましたが、思った以上にコンパクトで場所を取らない・置いていても圧迫感がなかったのが良かったです。
ホームベーカリーに珍しい「甘酒」メニューがある
『おうちベーカリー SB-1D151』には、シロカの他のホームベーカリーにはない「甘酒」を作れるメニューが搭載されています。
味噌などの発酵食品を販売している「マルコメ」と共同開発したという発酵メニューで、糀甘酒(粒が細かいサラサラ・粒感が残るつぶつぶタイプの2種類が作れる)ほか、塩糀・しょうゆ糀など料理に使える糀調味料も作れますよ。
私は甘酒好きなので、作れるメニューの種類を他のホームベーカリーと比較した時に魅力を感じたメニューの1つでした。
甘酒は炊飯器の保温機能を利用しても作れるようですが、お米を炊くのに炊飯器を使いたいのと、濡れ布巾をかけたり時々かき混ぜたりしないといけないなど少々面倒そうだと感じて作ったことがありませんでした。
『おうちベーカリー SB-1D151』なら出来上がりを待つだけなので手軽に作れそうですね。
定価が1万円台とお手頃価格
「思ったより作るのが面倒」「使ってみたら思ってた感じと違った」などで使わなくなってしまうと、2~3万円のものだと買って失敗したらショックが大きいですよね。
かといって、海外の良く分からないメーカーの安いものとかは使いたくない…。
『おうちベーカリー SB-1D151』のメーカー希望小売価格は税抜16000円ですが、Amazonや楽天で探すと税込で11000円ほどで販売しているお店が多かったです(※2020年10~12月時点)。
私が購入を決めた時は「日テレポシュレ」で初登場記念価格(期間限定※期間はすでに終了)で本体価格8980円+送料820円で9800円(税込)。楽天市場店ならさらに500円クーポンがあり9300円(税込)と合計1万円を切っていたので購入の後押しとなりました。
私のようにホームベーカリーを購入するのは初めてという場合の入門機としては、手の出しやすい価格帯でおすすめのホームベーカリーです。
実際の焼き上がりは?
中の様子は天面の小窓から確認出来るようになっていて画像は焼きの工程中。部屋中にパンの焼ける良い香りが充満しています。
焼き上がり(膨らみ方など)は季節・室温などによって変わるとのことで、この時は膨らみが良く小窓に接したため頭部分が平らになりましたが出来に問題はないです。
パンケースからパンを取り出した時にパン羽根がパンと一緒に取れてしまったら、羽根取り棒をパン羽根の穴部分に差し込んで引っ張れば簡単に取れます。
パン羽根が埋まってしまうのは今のところ5回焼いて1回あるかないかの割合だと思います。
パンケースから出したら粗熱が取れるまで冷まします。説明書にも記載がありますが、熱いうちに切ろうとするとパンの中がとても柔らかく上手く切るのが難しいです。
冷ますのに利用しているのはダイソーのバットと組み合わせて使う水切り網です。唐揚げなどの揚げ物の油切り用に購入していたのですが、パンを冷ますのにピッタリでした(笑)
写真に撮った感じが分かりにくかったため下に木のお皿を置いてありますが、普段はキッチンの作業台の上に直接網を乗せて冷ましています。
切ると画像のような感じで、スライスしたパンの下部分の穴(切れ込み)はパン羽根があった部分です。
肝心の味は?
基本の食パンはシンプルなレシピですが、イーストやバターの香り・塩っ気などパンの風味が濃く感じられ、何もつけなくても美味しく食べられます。
粗熱が取れてすぐまだ温かいうちに食べると、耳部分がパリッと硬めで中がフワッとした食感が楽しめますよ。しっかり冷めると耳部分も柔らかくなり市販の食パンのようになりました。
パンの風味が強いので、個人的にはパンに塗るものはシンプルにバターかマーガリン、もしくはジャムが美味しいと感じました
パン屋さんで焼きたてを買ってきても、家に着いて食べ始める頃には冷めている可能性が高いので、焼きたてを食べられるのもホームベーカリーの魅力ですね。
おうちベーカリー SB-1D151を使ってみて気になった点
パンケースが丸洗い出来ない
パンケースのお手入れ方法に「パンケースの外側と底面の駆動部には水をかけずに、固く絞ったぬれふきんで汚れをふき取る」とあり、外側に水をかけないように気にしないといけないのが地味にストレスです。
パンケースを丸ごと水につけたり、外側を濡れたまま放置しなければ問題なく使えているという口コミもいくつか見かけましたが、壊れたら嫌だなと思うと洗うだけなのに気にかけないといけないという状況が少々面倒くさいと感じました。
付属の計量スプーンの使い道が分からない
材料の計量は計量スプーンではなく手持ちのはかり(1g単位計測のもの)で計るつもりでしたが、ドライイーストは0.1g単位の計測が必要でした。
付属の計量スプーンは通常の計量スプーンと分量が異なり、ホームベーカリーで使用する材料を下記の通り計量できるようになっているとのことです。※すり切り1杯分量
- 砂糖 大:9g 小:3g
- 塩 大:18g 小:6g
- スキムミルク 大:8g 小:2g
- ドライイースト 大:9g 小:3g
一方、基本の食パンの分量は
- 砂糖 17g
- 塩 4g
- スキムミルク 6g
- ドライイースト 2.5g
これではスキムミルクしか計れません…何用の計量スプーンなのだろう?
メニュー全体でみると便利な分量なのかと思いきや、軒並み計量スプーンで計量できない分量のメニューばかりでした。
ホームベーカリーのメニューにも使えず通常の計量スプーンの分量とも異なるとなると、この計量スプーンはいつ使うのか?何に使えばいいのか?
せめて基本の食パンだけでも上記の材料の計量が計量スプーンでできるようになっていたら便利なのにと感じました。
特にドライイーストは0.5gが計れるキッチンスケールが必要なため、計量スプーン(小)で2.5gだったら嬉しかったです。
タイマー予約の設定がちょっと面倒くさい
タイマー予約は「〇時間〇分後に出来上がり」という、10分単位で13時間後まで予約可能になっていますが、時間設定が「10分進む」「10分戻る」しかありません。
例えば基本の食パンをタイマー予約で焼く場合はこのようになります。
…12時間50分後←13時間00分後←出来上がり「3時間53分後」→4時間00分後→4時間10分後…
ボタンを押しっぱなしにすると自動で10分ずつ進んでいきますが、時間と分を別々に設定できれば便利なのにと感じました。
口コミに多い「音がうるさい」について
元々寝るとちょっとの音では起きない夫婦なので、音に関しては購入時に気にする点ではありませんでしたが、口コミを見ているとホームベーカリーは「音がうるさい」というのをいくつか見かけました。
中には「音がうるさくて寝れない」「夜は近所迷惑になりそう」というものも。ホームベーカリーってそんなにガタガタすごい音がするの!?と思っていましたが、実際に使ってみると混ぜ(捏ね)る工程の「ウィーン、ウィーン」というモーター音がうるさい理由だと判明。
何回か基本の食パンを焼いていますが、ガタガタと本体が振動するような音が出たことはありません。
壁のない対面キッチンですがキッチン側のダイニングテーブルでTVを見ているとちょっと気になる(音が聞き取りづらくなる)くらいで、我が家の場合はレンジと変わらない程度、食器洗浄機の方が動作音も終了のアラームも大きいと感じました。
ワンルームに住んでいるなどでホームベーカリーと同じ部屋で寝る場合は気になるかもしれませんが、静音を謳っていなくても騒音を気にするような動作音ではないと思いました。
2階建ての戸建てで1階のキッチンにホームベーカリーを設置。リビング階段で1階と2階の間に扉なし・2階の寝室の扉は開けたままで寝ていますが、ホームベーカリーの音で目が覚めたことはありません。
追記:同じ階で寝てみて
実家に泊りがけで行った時にホームベーカリーを持って行ってパンを焼いてみました。
実家はマンションでリビングキッチンの隣の部屋で扉が開いている状態で寝たのですが、夜中の寝静まっている中パン捏ねがスタートすると「ウィンッ!ウィンッ!…ウィーン!ウィーン!」と結構な音が聞こえて目が覚めてしまいました…。
ちなみに隣で寝ていた母も目が覚めてしまったようです。
ワンルームやキッチン近くに寝室がある場合はタイマー予約で夜中に捏ね作業が始まると、モーター音で起きてしまう可能性が高いと感じました。
ただ、同階層でも扉が閉まっているとモーター音が遮られるようで、扉1枚隔てた部屋で寝ていた父は起きなかったとのことでした。
それならと翌日誰も寝ることのない部屋にホームベーカリーを設置し、その部屋の扉を閉めてタイマー予約を利用したところ、誰も途中で起きずに無事に(?)朝を迎えることが出来ました。
自動投入機能なしは見方を変えればメリットに
『おうちベーカリー SB-1D151』にはドライイーストや具材の自動投入機能はありません。
そのため、チョコやナッツ・レーズンなど具材入りのパンをメインで作りたい場合は不便に感じそうですが、我が家はプレーンの食パンを焼くことがほとんどのなので特に不便を感じていません。
具材入りのパンも作れないわけではなく、生地を捏ね始めてからしばらくすると具材投入を知らせるブザーが鳴るので、その時にふたを開けて好みの具を投入すれば作れます。
ドライイーストに関しても後から自動投入でなくても十分美味しいパンが焼けているので、特に問題はありません。
『おうちベーカリー SB-1D151』はパンケースとパン羽根のみで作るシンプルな本体設計のため、使用後の手入れもパンケースとパン羽根を洗うだけで済みます。
一方、自動投入機能がある機種は、使用後に具材・ドライイーストを投入する部分も洗ったり拭いたり、手入れ箇所が多くて面倒そうだなと感じたため、私には手入れをする箇所が少ないのがメリットになっています。
1斤当たりのコストはいくらになる?
スーパーなどで食パンを購入する場合は、1斤で100円台の価格帯の商品が多いと思います。
では、ホームベーカリーで焼いた場合はどのくらいの金額になるのか。気になったので1斤の金額を計算してみることに。
各材料の価格は『業務スーパー』の価格を調べてきました。
※2020年時点の価格のため価格改定されている可能性あり。同材料で数種類商品がある場合は最安値のもの。私が価格を確認した店舗と同じ商品が売っていない可能性もあります。
1斤あたりにかかる金額は「基本の食パン」を焼く場合。電気代は仕様に記載の電気代を参考にしました。「おうちベーカリー SB-1D151」本体代および水代は含めていません。
1斤あたりにかかる金額(税込)※業務スーパーで全て購入した場合
1斤あたりの分量:金額 | 材料の単価 | |
強力粉 | 230g:約40円 | 1kg:174円 |
砂糖 | 17g:3.043円 | 1kg:179円 |
塩 | 4g:0.3円 | 1kg:75円 |
バター | 17g:34.595円 | 200g:407円 |
スキムミルク | 6g:約10.17円 | 180g:305円 |
ドライイースト | 2.5g:約25.28円 | 18g :182円 |
電気代 | 約5円 | ― |
1斤の金額 | 約118.388円 |
市販の安い食パンは1斤分で税込100円を切っているものもあるので、ホームベーカリーで焼いた方が安いとは言えませんが、安い材料を使用したとしても味は格段にホームベーカリーの方が美味しく感じます。
スーパーなどで食パンが大体1斤税込100円台で売られていることを考えると、市販の食パンとほぼ変わらないコストで食パンが焼けると言って良さそうですね
ホームベーカリーと一緒に揃えたいキッチンツール
取扱説明書にも「揃えておきたい道具」が書かれていますが、ボウル・ラップ・ミトンなど通常の料理にも使用するような道具は持っているものと考え、あると便利だと感じた道具を紹介します。
0.1g単位で計れるキッチンスケール
デジタルのキッチンスケールを持っている人は多いと思いますが、最小計量単位は何グラムでしょうか?私が持っていたのは1g単位のものだったため、ドライイースト2.5gが計れませんでした…。
0.5gが計れないまま何度か基本の食パンを焼きましたが、きっちり2.5gでなくても2~3gドライイーストが入っていれば美味しく焼けていたので、基本の食パンは0.1g単位で計れるスケールがないとうまく焼けないというわけではないです。
ただ、基本の食パン以外のレシピでも0.1g単位の計量が必要なものが多いため、ホームベーカリーを買ったのをきっかけにキッチンスケールも新調しました。
私が購入したのは「タニタ デジタルクッキングスケール KD-321」です。
SHOP 送料無料 タニタ デジタルクッキングスケール KD-321
風袋機能を使ってボウルに材料を入れていくことが多いので、元々持っていたキッチンスケール(最大計量2kgまで)よりも最大計量が大きい3kgまで計れるものを購入しました。
ものによっては計量中に0になったり、グラム数が動くものがあるとの口コミをみかけたので、キッチンスケールは安さ優先ではなく良い口コミが多かった「タニタ」を選びました。
パン切り包丁(パンナイフ・パン包丁)
ヴェルダン パンスライサー 225mm OVD-17 オールステンレス 食器洗浄機対応 衛生・清潔 i29
普段使っている包丁でも切ることは可能ですが、コツを掴まないと食パンを潰してしまったり切りにくいと思います。
特に焼き立てで温かいうちは、説明書の記載通りパンが柔らかすぎて凄く切りづらかったです。
焼き立てが食べたいのにこのままでは切ってる間に冷めそうだなと思い、ダメ元でしまい込んでいたパン切り包丁を出して切ってみると、専用包丁のすごさを実感!
私が持っているのはどこのメーカーかも不明のパン切り包丁ですが、それでも普通の包丁より刃渡りが長いのと刃のギザギザでパンを潰さないように切れるので、あると便利なアイテムだと思います。
口コミでは新潟県の刃物メーカー下村工業の「ヴェルダン パンスライサー」が、お手頃価格なのに温かいパンもきれいに切れると人気でしたよ。
私も今のパン切り包丁から買い替える時は「ヴェルダン パンスライサー」を検討する予定です
甘酒を作るならクッキング温度計は必須
甘酒を作る際に1番大事なのが温度管理。米糀投入時に温度が高すぎると糀菌が死滅してしまうため、甘酒を作ろうと思っている場合はあった方が良いですね。
私の持っているクッキング温度計は昔ながらのアナログタイプで温度が見にくいため、クッキング温度計の購入を検討している場合は「デジタル」のものをおすすめします。
Sirocaの『おうちベーカリー SB-1D151』総評
不便な点はいくつかありますが、そのような不便・ちょっとしたストレスを改善しているのが高い価格帯のホームベーカリーだと納得できる部分なので、コスパ的には大満足なホームベーカリーでした!
味に関しては他のホームベーカリーで作ったパンを食べたことがないため比較が出来ないのですが、市販のお手頃価格の食パンよりは格段に美味しいです。
パンの味が濃く感じ、市販のパンは対策されているとはいえ風味が飛んでいるんだなと実感しました。
また、必要最低限の材料で作るので添加物が入っていないのも安心ですよね。
私のようにホームベーカリーを購入するのは初めてで、高いホームベーカリーを買うのに躊躇している方に特におすすめです。
ぜひ入門機に検討してみて下さいね。